子どもの歯ぎしりはいつまで続く?歯への影響や正しい対処法について

「子どもの歯ぎしりが続いているけど放っておいて大丈夫?」と心配になっている親御さんはいらっしゃいませんか?
お子様の歯ぎしりは大人と違って、すぐに対処の必要がないケースも少なくありません。
しかし、場合によっては放置すると別のトラブルに発展することもあります。どのようなときに歯科医院へ行くべきなのか気になっている方は、この記事をぜひ参考にしてください。
子どもの歯ぎしりの原因と年齢別の特徴
歯ぎしりの原因はいくつか存在し、年齢によっても違いがみられます。子どもの歯ぎしりには「音が大きい」「昼夜問わず行われる」という特徴があり、大人の歯ぎしりよりも発見しやすい傾向にあります。年齢別の子どもの歯ぎしりの特徴を以下でくわしくみていきましょう。
生理的な歯ぎしり(0~2歳)
乳歯が生えてくることによる生理的な歯ぎしりです。乳歯の前歯が生後6~8か月後に生えますが、その感覚に興味をもって上下を擦り合わせます。かみ合わせを探る自然な現象ですので、過度な心配はいりません。2歳半ごろに自然と落ち着くケースが一般的です。
かみ合わせと顎の発達の調整期(3~6歳)
乳歯が生えそろって、上下のかみ合わせのバランスが整えられる時期です。
顎の成長や歯の萌出状態の関係で、歯ぎしりが起こる場合があります。一時的なものが多く、経過観察で済むケースがほとんどです。
ストレスや習慣化(小学生~思春期)

乳歯から永久歯への生え変わりがおこることで噛みにくさや磨きにくさを感じたり、学校や友人関係、習い事などで心理的な負担が増えたりする時期であるため、ストレスによる歯ぎしりが起こることがあります。思春期以降も歯ぎしりの癖が残るケースも珍しくありません。
心配なケースと受診の目安
歯ぎしりは、起きている間には出せない力で噛んでいることも多く、場合によっては顎関節症を引き起こすこともあります。「歯の摩耗がひどい」「歯にヒビが入っている」「起床時に顎のだるさや痛みなどを感じる」といった症状があれば、歯科医院で一度診てもらいましょう。
必要であれば専用のマウスピースを製作します。上下の歯が直接接触するのを予防する道具で、装着するのは基本的に就寝時のみです。
乳歯の歯ぎしりは歯が摩耗しやすい!その理由は?
乳歯は永久歯にくらべて歯質が柔らかく、継続的な刺激が加わると摩耗しやすい傾向にあります。虫歯の進行が永久歯より早いのも、歯質の柔らかさが大きな理由です。歯の内部組織の間隔も永久歯にくらべて短いため、摩耗しすぎると神経が露出してしまう危険性があります。お子様の歯ぎしりが長く続いている場合や歯や顎の違和感・痛みがあるようなら、早めに歯科医院までご相談ください。
歯科医院での治療法とは
就寝中に起こる歯ぎしりは、患者様本人が気づいていないケースも少なくありません。小さい子どもであれば起床時の痛みや違和感を気にしていないという場合もあるため、ご家族の方が聞いてみたり仕上げ磨きのときに歯の状態をチェックしてあげたりするのがおすすめです。
歯科医院では以下の方法で歯ぎしりを調べています。
歯に摩耗やヒビ、破折がおこっていないかをチェックする

歯ぎしりがある場合、上下の歯が強く当たっていることで前歯や犬歯あたりの歯に摩耗や細かいヒビ、破折といったトラブルがみられることがあります。とくに下顎をスライドさせるタイプの歯ぎしりは摩耗しやすいため注意しなくてはいけません。ヒビや破折がある場合は、そこまで摩耗していなくても知覚過敏の症状がでることもあります。しかし、少しずつ変化するものであるため、ご家庭では気づきにくいかもしれません。心配な方はお子様の口元の写真を定期的に撮影して見比べてみましょう。
専用のマウスピースを製作する
歯ぎしり予防として就寝時に装着するマウスピースを「ナイトガード」といいます。型取りをして1~2週間で完成するのが一般的で、しばらく装着することで強くあたっている部位や下顎がどのように動いて歯ぎしりをしているのかなどをチェックできます。ナイトガードを使うようになったら定期検診のときに毎回持っていくようにしましょう。
かみ合わせに問題がないかをチェックする
かみ合わせにズレがあると、それがストレスになって歯ぎしりにつながることがあります。強く当たっている部位を少し削って調整するのが一般的ですが、削りたくない方には特殊な装置で歯を動かしてかみ合わせを整える矯正治療をおすすめしています。
ストレスの有無や生活習慣に問題がないかをチェックする
歯ぎしりの原因は複数存在し、歯科医院では「歯」に原因がある場合にのみ対処が可能です。ストレスや生活習慣に原因が隠れている場合は、ご家庭での対処や対策が欠かせません。お話をお伺いし、できる限りのアドバイスをさせていただきます。
まとめ
子どもの歯ぎしりは年齢によって原因が異なり、なかにはすぐに対処する必要がないケースも存在します。お子様が気づいていない場合も多いので、歯や顎の見た目や違和感などに変化がないかをチェックしてあげるようにしましょう。歯の摩耗やヒビ、破折、顎のだるさや痛みといった症状がある場合は、早めに歯科医院へご連絡ください。

