一般歯科とは
一般歯科とは、むし歯や歯周病の治療・歯牙欠損部の補綴(ほてつ)を主とする歯科診療のことをいいます。
これは、歯科がもともとメインとして行っている内容ですが、小児歯科・矯正歯科・口腔外科などの、より専門性をもった治療と区別する意味で用いられます。
普通の歯医者で行っていることと思っていただいてかまいません。
むし歯治療
最小限の侵襲 MI治療
MI治療の「MI」というのは、Minimal Intervention(ミニマル・インターベンション)「最小限の侵襲」という意味です。
正確には治療法ではなく、体の組織に対してなるべく保存しようとする考え方の1つです。
一度歯を削ってなくなってしまったら、もう二度と歯は再生することはありません。
また、セラミック等で歯を作ったとしてもそれは人工の歯であって、自分の本物の歯に勝るものはありません。
だからこそ「MI治療」では『歯を削る量を可能な限り少なくし、今ある歯を大切にする』という考え方をします。
歯を削るしかない治療においても、視診やレントゲンだけで判断し虫歯の部分を削るのではなく、ダイアノグデント(虫歯診断機)や拡大鏡・う蝕検知液を用いて最小限の治療を行っています。
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ダイアグノデントペン
隠れたむし歯を削らずに見つけ出します
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拡大鏡
より繊細な治療に対応します
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デジタル画像
正確で確実な検査を行えます
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う蝕検知液(カリエスチェック)
染色により、むし歯になった歯質のみを削ることができます
可能な限り痛みを抑えた治療を
心がけます
歯科治療は細部の外科処置が繰り返し多く、痛みをなくす為には麻酔が欠かせません。
しかし「麻酔が痛いから治療をしたくない」と言われる方が非常に多いのも事実です。痛みをなくす為の麻酔が痛いのでは本末転倒です。
当院ではいくつかの工夫をこらすことで麻酔の痛みを和らげます。
麻酔を行う際、まず表面麻酔を打つ部分に塗布してから麻酔の針を挿入していきます。
このとき、麻酔の液が冷たいと体が麻酔の液が入ってきたと敏感に感じて痛みになります、そのため当院では体温に近い温度に麻酔の液を温め、さらに使用する注射針も従来の27G(0.4mm)ではなく33G(0.26mm)の極細の針を使用します。
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表面麻酔
麻酔針の前に表面麻酔を行います
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麻酔液ウォーマー
麻酔カートリッジを温め、保温します
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33Gの極細麻酔針
従来の27Gより35%細い針を使用します
歯周病治療
歯周病は、生活習慣が大きく関わる
生活習慣病のひとつです
歯周病とは、プラーク(歯垢)の中の歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こし、徐々に周りの組織を破壊していく細菌感染症です。また噛み合わせの悪さが、歯槽骨(歯が植わっている骨)に悪い力を加えることで、感染症の拡大を助長することが知られています。
当院では、歯周病の治療として、まずは口腔内の歯周病の原因を取り除きます。
さらに進行したものに関しては、外科的な治療も行っています。
定期的なクリーニング(PMTC)をおすすめします
毎日しっかり歯を磨いていても歯周病になることが多々あります。
その原因は、磨けているようで磨けていないからです。市販されているチューブ状の歯磨き粉にはハッカやミントの成分が含まれており、 適当に歯磨きをしてもスッキリした感じになり、しっかりと歯が磨けたと言う錯覚をしてしまいがちです。
お口の中は見えないところがたくさんあり、また歯と歯の間には歯ブラシが届かないところもたくさんあります。
また、歯周病で深くなってしまった歯周ポケットの中の汚れは、ご家庭での歯磨きでは残念ながら除去することはできません。そこの部分はどうしても歯科医師や歯科衛生士でしか取り除けないので、定期的な検査やクリーニングが必ず必要になってきます。
当院では、歯科衛生士が継続的にお口のメンテナンス・クリーニングをしてまいりますので、僅かな変化も見逃さずに、患者さまのお口の健康のためにご協力できると思います。