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親知らずを抜歯する理由と注意点

今回は親知らずについてお話していきます。

親知らずとは、以前のブログ(https://www.hinata-dc.com/topics/)でも掲載しましたが、おおよそ二十歳前後に生えてくる一番最後の歯です。この歯が生えるとお口の中は全部で32本の歯が揃います。場合によっては先天欠如といって生えてこない方もいらっしゃいますが、特に問題はないです。

 

親知らずは正常にまっすぐ生えてくる場合と、横向きに生えてくる場合があります。なぜ横向きに生えるのかと言うと、その方の顎骨に歯が生えるスペースの余裕が無いことが原因になります。正常にまっすぐ生えてきた場合、特に虫歯やお痛みがなければ抜歯をせずに残すことができますが、横向きや斜めに生えてきた場合、抜歯をお勧めさせていただくことがあります。

横向きに生えてくると以下のような様々な症状を発症する場合があるためです。

 

智歯周囲炎

これは親知らずの周りの歯茎に汚れが溜まって歯茎に起きる炎症のことです。
まっすぐ生えた親知らずでも磨き残しが溜まれば発症することがありますが、横向きだと親知らずと一つ手前の歯との間に汚れが溜まりやすく、この症状がより起きやすくなります。口臭の原因にもなってきます。

 

隣の歯(第二大臼歯)への悪影響

親知らずが横向きに生えると、一つ手前の歯にぶつかって押してきて歯並びが歪になったり、歯磨きが難しく、虫歯になりやすかったり、親知らずに押されることによって前の歯の歯根が吸収されることがあります。歯根が吸収されると、歯の持ちが悪くなってきます。

 

こういった症状を防ぐために、親知らずが異常な方向に生えてきた場合は抜歯をお勧めすることがあります。

 

術後の注意点ですが、抜歯をしたその日は、一日血の味がします。痛みは麻酔が切れた当日が一番強く、翌日から次第に引いていきます。抜歯したところは、血のかさぶたが作られ、穴は3~4週間程でふさがってきます。
もし一度引いてきた痛みが3日後から酷くなり始めた場合、それはドライソケットかもしれません。

 

ドライソケットとは

通常、抜歯をした後は抜歯窩に血がたまってそれがかさぶたになって治っていきますが、ドライソケットはそのかさぶたが出来なかったために起きる病気です。かさぶたが無いので顎の骨がむき出し状態になり、そこに細菌が感染して強い痛みを発症します。

ドライソケットを招く原因

・喫煙
たばこは血液を収縮させる働きがあり、酸素がうまく傷口まで運ばれずに、血のかさぶたが出来にくくなり、ドライソケットになりやすくさせます。

・強いうがい
激しくうがいをすると血のかさぶたがはがれてしまい、ドライソケットになります。
また、傷口を舌で触ったりすろのもかさぶたが剥がれやすくなるのでやめましょう。

 

ドライソケットにならない為に、術後の注意事項をしっかり守りましょう。
それでもドライソケットになってしまった時は、我慢せず歯科医院に行き、抗生物質や鎮痛剤を投薬してもらいもらいましょう。