新着情報

ブログ

全身疾患に歯周病が関係!?プロのクリーニングで徹底予防

近頃大きな問題となっている歯周病。重症化した患者さんからは「自分には関係ないと思っていた」といった感想をよく伺います。歯周病の初期段階は、ほとんど痛みや違和感を覚えません。そのため、発見が遅れてしまい、気づいた頃には治療の負担が大きくなっているのです。

しかも近年では、歯周病が様々な全身疾患に関連していることが明らかになってきました。
今回は、そんな歯周病の怖さと、歯科医院で出来る予防クリーニング=「PMTC」をご紹介します。

■そもそも歯周病とは何でしょうか?

歯周病

口の中には多くの細菌が存在しますが、磨き残しによる食べ滓があったり、砂糖を摂取しすぎたりすると特定の細菌が増えることがあります。すると、細菌の塊であるプラーク(歯垢)がお口の中に発生し、歯を支える歯肉などに炎症を起こしてしまうのです。
細菌は歯肉の奥へ奥へと進み、歯周ポケットを形成。暗くジメジメした環境は細菌にとって絶好の繁殖スポットです。気づかないうちに歯周病はどんどん進行していきます。

 

■なぜ歯周病は国民的な病気になっているのでしょうか?

答えは簡単です。「重症化するまで歯周病だとなかなかわからないから」です。

歯周病は、細菌の感染によって起きる炎症性の疾患。
しかし、初期段階では違和感にほぼ気づきません。ブラッシングをして血が出たとしても、痛みがないのでそのまま放置してしまうケースが圧倒的です。そして、違和感を覚えた頃には、重症化しており、最悪の場合抜歯になることも。
つまり、軽いものから重いものまですべてを含めると、歯周病に罹患していない日本人はほとんどいません。実際に平成28年、厚生労働省が実施した「歯科疾患実態調査」によると、30代以上では3人に2人が、歯周組織に何らかの問題を持つという驚くべき結果になりました。

■歯周病対策には歯科医院でのメインテナンスが効果的

歯周病は細菌が原因です。つまり、予防やメインテナンスを徹底すれば口の中の細菌の数は減少します。これを「プラークコントロール」と呼びます。しかし、一度磨きにくい箇所に歯垢が出来たり、歯石になったりした場合は自分のブラッシングでは取れません。そこで、歯科医院で行う「PMTC」の出番となります。

PMTCとは、歯科医院でプロフェッショナルが機械を用いて行う特別なクリーニング。当院では、口腔内のプラーク量、着色の状況、カリエスリスクや歯周病リスクに応じて、専用のPMTCコントラで、7種類のチップと6種類のペーストを使い分けています。削らない治療なので怖くなく、終わった後は、さっぱりと気持ち良いと好評です。また、ブラッシング指導などホームケアのアドバイスも行うので、ご自宅でのセルフケアも格段にレベルアップします。

まとめ

当院では、予防専用スペースをご用意していますので、歯科医院が怖い方でも安心して来院できます。歯ぎしりやストレス、不適合な修復物など間接的に歯周病を悪化させる要因も丁寧に分析。一人一人の状況に応じて、適切なメインテナンスプログラムをご用意しております。

不治の病と呼ばれていた歯周病も医療の目覚ましい進歩により、改善できる可能性が高まってきました。歯周病はお口だけではなく、全身の炎症に関係している病気です。「痛くなってから痛みをとるために行く場所」から「気持ち良い予防ケアが出来る場所へ」。身体の健康のためにも歯科医院のクリーニングを積極的に活用しましょう。